Nキーロールオーバーとは複数のキーの押された順に同時の認識が可能という意味である。
NキーのNの部分はその同時に認識する数のことを指す。
USBキーボードでは仕様上6キーまでの対応となる。
また、USBキーボードでもPS/2に対応していれば、変換してPS/2扱いとすることにより全キー同時押し対応が可能なモデルがある。
(USBモデルのRealforceはサポートされていない模様)
詳しい解説はこちらのサイトでされているが、難しい内容になるのでアニメーションGIFで解説することにした。
キーボードの同時押し入力対応には大まかに分類すると3種類ある。
- キーを順に押し下げていくのと同時に認識もすべて行われる。=Nキーロールオーバー
- キーを順に押し下げていくと新たに入力されるキーは認識されるが、押し下げられたキーの保持が一定数のキーまでしかできない。 =疑似Nキーロールオーバー(保持一定数まで)
- キーを順に押し下げていくと一定の数までは同時に認識するが、その一定の数を超えると押し下げ認識もされなくなる。=一定数ロールオーバー
「1」の全キー同時押し対応
![]() |
この画像では9キーまでであるが、キーボード上の全部のキーの同時押しに対応してすべて認識するものをNキーロールオーバーと呼ぶ。 PS/2など一部の限られたモデルのみがこれに該当する。 |
「2」の擬似Nキーロールオーバー
![]() |
この画像の例のように先頭に押されたキーが離され保持される数が6キーになる場合、擬似Nキーロールオーバー(保持6キーまで)と呼ぶ。 USB接続のNキーロールオーバーと謳われているものはこれに該当すると思われる。 |
「3」の一般的なキーボード
![]() | |||||||
この画像の例では6キーロールオーバーのよくあるキーボードになっている。 |
動作の確認方法
日本語用キー以外であればこちらのページを使用して検証するのが楽。本格的に検証したい場合は「キーボード日記」というアプリケーションで検証することを推奨する。
参考ページ
- Nキーロールオーバー - 日立ソリューションズ IT用語辞典
- キーボードの同時押しについて - forPCActionGamer Wiki
- 4Gamer Keyboard Checker - 4Gamer.net
- PS/2コネクタ - Wikipedia
- よくあるご質問 - Topre
- キーボードの同時押し検出ソフト - forPCActionGamer Wiki
- Keyboard Ghosting Demonstration
- キーボード日記 - Vector