2016年2月24日水曜日

Nキーロールオーバーについての簡易解説

最近のキーボードでは多くの製品がNキーロールオーバーを謳っている。
Nキーロールオーバーとは複数のキーの押された順に同時の認識が可能という意味である。
NキーのNの部分はその同時に認識する数のことを指す。

USBキーボードでは仕様上6キーまでの対応となる。
また、USBキーボードでもPS/2に対応していれば、変換してPS/2扱いとすることにより全キー同時押し対応が可能なモデルがある。
(USBモデルのRealforceはサポートされていない模様)

詳しい解説はこちらのサイトでされているが、難しい内容になるのでアニメーションGIFで解説することにした。

キーボードの同時押し入力対応には大まかに分類すると3種類ある。
  1. キーを順に押し下げていくのと同時に認識もすべて行われる。=Nキーロールオーバー
  2. キーを順に押し下げていくと新たに入力されるキーは認識されるが、押し下げられたキーの保持が一定数のキーまでしかできない。 =疑似Nキーロールオーバー(保持一定数まで)
  3. キーを順に押し下げていくと一定の数までは同時に認識するが、その一定の数を超えると押し下げ認識もされなくなる。=一定数ロールオーバー
言葉で書いてもわかりにくいのでアニメーションGIFを用意した。

「1」の全キー同時押し対応

この画像では9キーまでであるが、キーボード上の全部のキーの同時押しに対応してすべて認識するものをNキーロールオーバーと呼ぶ。
PS/2など一部の限られたモデルのみがこれに該当する。


「2」の擬似Nキーロールオーバー

この画像の例のように先頭に押されたキーが離され保持される数が6キーになる場合、擬似Nキーロールオーバー(保持6キーまで)と呼ぶ。
USB接続のNキーロールオーバーと謳われているものはこれに該当すると思われる。

「3」の一般的なキーボード

この画像の例では6キーロールオーバーのよくあるキーボードになっている。







動作の確認方法

日本語用キー以外であればこちらのページを使用して検証するのが楽。
本格的に検証したい場合は「キーボード日記」というアプリケーションで検証することを推奨する。

参考ページ

2016年1月25日月曜日

Razer Synapseでボタンの長押しのみのマクロを作る方法

RazerのSynapseのマクロ機能はボタンの「押し下げ」と「離す」がセットになっているため、原則押したままという動作は作れない。

どのようなシチュエーションで重宝するかというと、ゲームなどでの移動や採掘などの作業である。
割り当てボタンを押すと設定したキーやクリックが押されたままになり、もう一度押すと離されるという動作になる。

Synapseで説明すると、割り当てしたボタンを一度押すとマクロが発動し、もう一度押すまでマクロが中止されないという動作であるが、
これは再生オプションに「割り当てキーを使って、連続再生オン/オフの切り替え」として存在している。
そのため、「押したまま」という動作を実行するためには、マクロで押し下げのみのマクロを作る必要がある。

先に述べたとおり、「押し下げ」と「離す」がセットになっているため"裏技"を使わなければ作れない。

例1 Wキーを押したままにするマクロ
  1. 「記録」ボタンをクリック
  2. Wキーを押し下げる(まだ離さない)
  3. 停止ボタンをクリック
キーボードの「キー」やマウス(※注意)の「右クリック」「ホイールクリック」の場合であればこれで実現できる 。
しかし、例外としては左クリックだけはできない。

例2 マウスの左クリック(普通のクリック)(※注意)
  1. 「記録」ボタンをクリック
  2. 左クリックを押し下げる(まだ離さない)
  3. そのままPCからマウスを取り外す(取り外し次第左クリックは離して良い)
  4. Alt+TabやCtrl+Shift+Escなどでウインドウを切り替える
  5. マウスを再度接続する
  6. Razer Synapseのウインドウに戻り「停止」ボタンをクリック
  7. 左クリックの押し下げ゛以外の要素を全て削除する
※注意
キーボードに関して再生オプションは「割り当てキーを使って、連続再生オン/オフの切り替え」で問題ない。
しかしマウスで再生オプション「割り当てキーを使って、連続再生オン/オフの切り替え」を使用すると押し下げという信号が大量に入力されそのまま開放されないという処理で不具合を起こす。
そのためマウスの左クリックと右クリック、ホイールクリックに関しては再生オプション「1回再生」を必ず選ぶこと。
離したい時は左クリック、右クリック、ホイールクリックを実際に行えば良い。
その操作ができなくなってしまうため、マウス自体のメインボタン(右クリックと左クリック、ホイールクリック)をトグル化することはできない。 (ただしマウスが複数個接続されている場合はこの限りではない)

2015年8月27日木曜日

冷却フィンの素材の違いについて

現在ではほとんどのCPUクーラーやラジエーターにアルミが多用されている。
しかし、熱伝導率という点で考えた場合銅の方が値が大きいため、銅を採用した方が冷却効率が高いはずである。

これらについて調べてみた結果、下記URLで熱源の面積と各種素材の組み合わせで検証しているデータが有った。
この内容を簡潔に読み解く。

まず、受熱ベースの素材が同じであればフィンの素材での差は大きく出ない。
熱源の面積が受熱ベースに対して小さい場合であれば、銅製の受熱ベースが大きく優位で、
熱源の面積が大きくなり、受熱ベースのサイズに近づくに連れ素材の差は殆ど現れなくなる。

また、下記の記事ではこのような記述が見られる。
>銅は受熱能力は高い分、自己放熱能力は低いため、CPUコアからの素早い熱移動は可能でも放熱フィンにまで銅を使ってしまうと、いわゆる“熱離れ”が悪くなる。

「自己放熱能力」という言葉に疑問を感じたため調べてみたところ、自動車のラジエーターについて考察している方がいた。
内容を下記にまとめる。
熱移動というもの自体は高温部から低温部に向かって熱が流れる。
このとき温度勾配が大きければ大きいほど熱量の移動が大きくなる。

自動車の速度がない(ラジエーターに当たる風量が弱い)状態で考えた時、
放熱量よりも発熱量の方が大きくなってしまい、ラジエーター付近に滞留している空気が暖められて
"水温"と"ラジエーター温度"と"空気"のそれぞれの間で温度勾配が減ってしまう。

この時、熱伝導率の高さがネックとなる。
熱伝導率が低ければ熱移動の速度が落ち温度勾配の大きさの減少速度の低下につながる。

そのため、自動車のラジエーターではあえて熱伝導率の低いものを採用することによって、
低速時にあえて温度勾配を作り放熱できるようにするという考え方であり、
自己放熱能力という言葉はこのことを指していると思われる。

そのため記事の記述では「同じ素材の金属で、熱の吸熱と放熱の効率が異なる」という意味になってしまってしまい、誤りと考えられる。

自動車の話からPCの話に戻すと、自動車では風量が一定ではないのに対し、PCのファンは風量をある程度自由にコントロールすることができる。
その点で考えれば、熱伝導率の高いほうが有利であり、アルミのほうが放熱能力が高いということはありえない。

また、完全に同一設計でアルミ製フィンと銅製フィンの比較ができる記事が下記である。
記事内の検証結果では銅製版で素材変更の効果がほとんど出ていないため、やはり費用対効果や耐久性の面でのために多くの場合においてアルミを採用していると考えられる。

2015年6月20日土曜日

オススメFirefoxアドオンリンク集

2016/2/21更新
ブラウザをCyberfoxに変更したことに伴い紹介内容変更

必須アドオン


プリセットは「ターボチャージャー」
「Advanced OptionsのDisable IPv6 DNS lookup」にチェック
「匿名の統計を許可する」 のチェック解除

また、情報収集についての疑惑は下記で詳しく調査されている。
Fasterfox Lite/Auto Copy がどういう情報を収集しているか、についてのmalaさんのお話


ユーザースクリプトを導入可能にする。
Prevent OBJECT Insertion」と「Anti-Adblock Killer」を導入。


ブラックリスト方式でページごとにJavaScriptの実効を禁止する。



AdBlock系の中で最も軽いアドオン
外部フィルターオプションに「JPN: ABP Japanese filters (日本用フィルタ)‎」が予め用意されているが、個人的には強すぎると感じたので使用していない。
デフォルト設定+「豆腐フィルタ」 で十分。




戻るボタン1回で前のページに戻れなくなる 事を防止


便利アドオン
サイドバーに履歴やダウンロードなどを組み込む。


一度閉じたタブを復元できるボタンを追加する。


メニューボタンの中にFirefoxを再起動するボタンを追加する。


選択した文字を右クリックから翻訳したり、ページ全体を翻訳できる。


  • テキストリンク
ハイパーリンク化されてないURLをダブルクリックするだけで開けるようにする。
ttp://~などで始まるhの抜かれたURLにも対応している。
最新のFirefoxに対応した物は下記リンクから入手可能
作者ページ


画像を右クリックしてGoogle画像検索を行える。

二次元画像詳細検索版もある。
Ascii2d Image Search


入力フォームをフォーカス時に入力言語を色で判別可能にする。



好みや使用環境ごとで導入
一般的な上部に表示されるタブをサイドバーとして左右に配置することができる。
現在では一般的となったワイド液晶を使用していて左右に余裕がある場合オススメ。


右クリックを押しながらページをなぞること(ジェスチャー)で戻るや更新などの動作が可能となる。


タブの上でスクロールをするとタブ切り替えが行える。
他ブラウザで同等の機能を使用していた場合にオススメ。

2015年6月12日金曜日

Intel製Core iシリーズの各ラインの性能推移

CPUのラインを4段階に分け、その中でも最高スペックのものの性能を比較した。

画像の上部はタイムラインを表し、対応した性能の高さを下部で表している。

各世代それぞれのラインで性能の向上が見て取れるが、
推移としてはさほど大きくないように思える。
その一方で、ラインの性能差の開きが大きくなっている。

また、CPUの性能はCPUBossというサイトのPassmarkのスコアを用いている。

2015年6月6日土曜日

水冷ブロックの個人輸入(e-shop)

今回、EKの直販サイトe-shopからVRM用のウォーターブロックを輸入した。
具体的にはASUSのMAXIMUS VII HEROに適合するもの。



ブログに載せるつもりではなかったので適当
追跡サービスは以下の通り

5/24にPaypal決済で注文、特に関税の請求もなく6/6に到着。

2010年にPerformance-PCsを利用した際には1ヶ月近くかかった経験があったので非常に早く感じた。
友人談ではあるが、関税が必要になる場合があるらしく、そのときは日本の運送会社が立て替えてくれたらしい。

また今回はe-shopとPerformance-PCsで確認をしたのだが、どちらとも日本への送料の計算が自動で行えるようになっていた。
(2010年のPerformance-PCsは購入直前まで不明だった。)

購入内容

代表的なPC関連の通信規格を比較

原則的には最大速度で比較している。

※数値の幅が広いため横軸を対数にしている。